覇王ときどき革命

中国・清末民初のお話など

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

革命のシャワー

手元に中国の高校歴史教科書(人民教育出版社)がある。かの国の高校生たちは、自国の軍閥の時代をどのように習っているのだろう。 「覇王と革命」で取り上げた期間は、A4版教科書の3課計8頁にまたがっており、まずは、「第13課 辛亥革命(1911年…

表紙の中の軍神

アメリカのニュース週刊誌「タイム(TIME)」といえば、まずその鮮やかな表紙が思い浮かぶ。赤い額にはめ込まれたような肖像は、アメリカ、世界で注目を集める渦中の人物のものだ。 1923年に創刊されたタイムの表紙に中国人が初めて登場したのは、翌…

「北洋」とは?

北洋軍閥、北洋政府、北洋の虎など、中国軍閥史には、「北洋」という言葉が頻出する。そもそも、「北洋」って、何だろう。2007年6月に南方週末紙に掲載された「『北洋系』はいかにして興ったのか」(雷頤・中国社会科学院近代史研究所研究員)などをも…

「仇討ち女」

「覇王と革命」では、覇王たちが歴史から退場していくさまを折に触れて紹介した。五省連合軍総司令だった孫伝芳は、1935年11月13日午後3時15分、天津の在家仏教徒が集まる居士林で読経中に射殺された。 刺客は、30歳の女。名を「施剣翹(せけん…