覇王ときどき革命

中国・清末民初のお話など

2012-12-30から1日間の記事一覧

徐樹錚の情景

きょうは徐樹錚(じょじゅそう)の命日だ。 段祺瑞の側にあって軍閥の時代を動かした希代の軍師は、1925年12月30日午前1時半ごろ、当時北京を支配していた馮玉祥の命によって、北京郊外・廊坊の駅に停車した特別列車から降ろされ、駅近くで射殺され…

はじめに

最近、白水社から「覇王と革命」という本を出した。1915年から1928年までの中国、軍閥混戦と呼ばれる時代の歴史を書いた。これまで、「悪者」の一言で片付けられ、十把ひとからげに「軍閥」と呼ばれてきた人々が主役となった20世紀初頭の十数年は…